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青い煩い、少女の情動。
第5章 視聴覚室(またの名を……)
チャイムの音が聞こえる。『気をつけ、礼』の後、私は[ありがとうございました。]と言い終わるより先に視聴覚室の扉を開ける。
さささっと廊下を早歩きで進んでトイレに入り、個室の扉を閉める。ふーっと取り敢えず一息。
時間ないから早くしなきゃ。
私はスカートの下、スパッツを乱暴に下げ、そしてゆっくりと中に入ったペンを引き抜く。
[ん……]
私の中はペンを掴んで離そうとしない。執着深さは流石私といったところだが、それはさておき。時間もないので私はえいっ、と徐にペン引き抜いた。変な感覚がして全身がぞわぞわした。そして予想通りペンで蓋をされていた愛液が、ふとももを這ってとろーと出てきた。
私は急いでトイレットペーパーで拭く。いつもと趣向を変えたせいか、分泌される液の粘性がいつもより高かったような気がする。
まぁ考えてもしかたないか。
それより今は、響君の顔を見ながらイってしまったことへの罪悪感がやはり強い。授業中にしたことなんて今までなかったから、それへの罪悪感もある。うぅ……。運動した後のような何とはない徒労感がある。今日は帰って、本読んだら早く寝よう。この鬱っぽさも睡眠不足が理由だろう。私は丁寧に自分のふとももを拭いて、スパッツをあげた。流石に今は冷静だ。先程達した反動だろう。私は反省しているはずだ。当たり前だが、快楽を得ると、その分快楽の喪失に伴う脱力感があるのだ。今はその時間だろう。と右手にもった滑らかなボールペンを見る。
[挿れたまま体育したら気持ちよかったかな……]
そんなことを考えてしまうのだから、やはり私は反省などしていないのだろう。びしょ濡れのペンも拭いて、スカートのポケットにしまい、私は教室に帰った。
時間?まぁ間に合う気はしないけど、もういいか。
私は仕方なく、下着を着けずに体操服にスパッツで授業を受けた。体育は男女別だから特筆すべき出来事はない。
私も冷静だった。