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青い煩い、少女の情動。
第7章 勉強会という名の……

私はシャワーを全身に浴びる。ちょっとだけ身体に熱が戻ってきた。

……

メイクが流れていく。私は別にメイクに凝る方ではない。俗に言うナチュラルメイクというやつだ。しかし、それでも、朝に施したメイクがものの数時間で流されていく様を見ると徒労感が無限に湧いてくる。

ちゃちゃっと手短に身体を洗い、浴槽へ入り、冷えた身体を温める。まだ朝だし、テキトウに身体を洗ったことは目を瞑ってもらおう。ぽけっーと脱力して、お湯に全身を預ける。身体に熱が循環していき、雨に奪われた体温が復活してくる。放っておいても自然に身体が水に浮くような感覚がした。

ズサっ

そこでやっと、脱衣所から悠寿君が服を脱ぐ音が聞こえた。悠寿君は今裸なのか……

悠寿君の裸を少し想像してみるが、小さい体躯という印象しかないので、上手く想像できない。響君の腹筋だったら今も鮮明に覚えているのに……。でも、やっぱり、悠寿君も男の子だから、私にはない部分があるんだよね……。

私が変態であることには何の関係もなく、年頃であれば、異性の秘部について関心を持つのは普通だろう。私も例にもれず、色々と調べたことがある。男性の秘部は普段は力なく倒れているが、興奮すると雄々しく屹立するらしい。でも、響君のはさておき、悠寿君のは可愛らしく、分相応のものなのだろう。悠寿君が怯えないように出来るだけ普通に、冷静に振る舞わなければ。


そしてガガガーという風呂のけたたましい音の後、悠寿君が対照的に、そろーっとお風呂場に入ってきた。悠寿君はタオルと両手で自らで秘部を隠している。私は隠すことないのに、と思ったが、無理もない。私が小5の時に高校生の男の子と風呂に入ったら、相当恥ずかしかっただろう。なんなら最初から拒否していたかもしれない。

『おじゃま……します……。』

悠寿君は自分の家の風呂場であるのに、何故か断りを入れた。そしてすぐに椅子に座って、こちらに背中を向けてしまった。シャワーを浴びて身体を温めた後、念入りに身体を洗い始める。何か手持ち無沙汰を慰めるかのようでもあった。

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