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青い煩い、少女の情動。
第7章 勉強会という名の……
[ひさ、そろそろ出ようか?]

『うん。』

悠寿君の頬は上気している。しかし今度は恥じらいや興奮に由来するものではなく、単にのぼせただけのようだった。

私は上に乗っている悠寿君の両脇を持って起き上がらせる。彼は少し恥ずかしげな様子だったが、やがて自力で立って浴槽を出た。それを追って私も浴槽から脱出する。

ガガガー

変わらないのは扉の音だけだ。私と悠寿君の関係性は入る前とすっかり変わってしまっている。本当の兄弟のような……けど少し違う……不思議な関係だ。
脱衣所には悠寿君の服と私の(響君から借りた)服が畳んで置いてある。身体が冷めないようにバスタオルで素早く身体を拭いて服を着る。下着はしっかりと乾いていた。縮んだとかそういった不具合も見受けられない。

[ひさ?どした?]

実は分かっている。悠寿君が私の下着を凝視していることぐらい。彼から届く視線は気持ちの悪さなど微塵も感じられない単に興味だけのものなので、私も積極的な嫌悪感は湧かない。なんなら微笑ましいぐらいだ。

『な、なんでもない!』

悠寿君は真っ赤にしながら顔を背ける。可愛い。揶揄いがいがある……。

そういう私も響君の服を着て、全身彼に包まれているような安心感を覚えているのだが、不思議と疼きものは無い。さっきイったばかりだからだろう。

[ひさっ、こっちおいで?]

私は洗面台の抽斗からドライヤーを発見した。悠寿君を手元に引き寄せ、スイッチを入れる。

ぶぉー

[気持ちいい?]

『うん。』

悠寿君は私に身体を委ねて、気持ち良さそうに目を細めた。自分の髪を乾かす前に悠寿君の髪を乾かすなんて、私は相当悠寿君が好きなのだろう。私も弟が欲しかったなぁ、なんて。葵も小さい頃は可愛かったのに、今はちょっと口うるさい所があるからなぁ。

私の妹である葵は私と対照的な人間だ。
品行方正……とは違うか。なんだろう、真面目で成績が良くて、女子力高くて……。美琴に聞いた話によると中等部の方で相当人気があるらしい。

姉の私としては劣等感を抱かざるを得ない。
まぁ、今はそんなこと忘れよう。

私の今日の目的は勉強なんだから……。


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