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青い煩い、少女の情動。
第8章 布団の香り、
[それじゃ触るねっ。]

私はそーっと悠寿君のに手をのばす。手の先がちょんと触れただけで、悠寿君の身体が跳ねる。

敏感なんだねぇ、やっぱり慣れてないからかな。

[大丈夫?]

私は両手で熱を受け止めている。ドクドクと脈打っているそれはまるでひとつの独立した生き物のようだ。悠寿君に力が入るたびにビクンッとそれが上へ跳ねる。
血管がいまにもはち切れそうだ。

『気持ちいいけど……少し痛いかも?』

やっぱり……そう思った。
しかし困った。ここにはボディソープもないし……。何かないだろうか……。
と色んなことに思いを巡らした私は、自分の考えにどきりとした。

え?そんなことしちゃうの……?やばいよ……。

一度動き出した電車がそう簡単に止まれないように、私もやはり止まれない。
さながら暴走機関車だった。

『えっ……。莉央お姉ちゃんっ、汚いよっ。』

悠寿君の最初の反応はこれ。ごく自然な反応だと思う。

[はいほーふ、ひはあういてっ。]

私のは……もはや言葉になっていない。
自分では、
大丈夫、力抜いて、といったつもり……。

それもそのはず、私は今、口で悠寿君のを咥えているのだ。
唾なら、私の唾液なら悠寿君に痛みを与えずに快楽に導くことができるのではないか、とそう考えたのである。
悠寿君のは口の中でも依然ビクンッと動いていて、私が舌で触りに行くと素早くぎゅんと跳ねる。

『莉央お姉ちゃん、なんか……やばいっ』

悠寿君はピリピリと身体を震わせている。可愛い。

[ひもひいーい?]

口一杯に頬張った私は、熱さと大きさに少し面食らった。けど匂いや味に関しては、特に気にはならない。ちょっと独特な臭いがしただけ……。

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