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それぞれの後編
第7章 サディスティック・マリッジ〜第二章・春〜【二つ目の面倒事】
佐藤と根岸の向かいに琉と愛里咲が座る。
すかさず琉の隣に座る摩美。
飯村は愛里咲の横に座った。
「……6人掛けのテーブル席に、4対2で座るのおかしくねぇ?」
佐藤が摩美と飯村を交互に見るが、2人共隣に座る目的の人物に夢中で全く聞いていない。
「琉先輩、おしぼりどうぞ」
琉の腕に身体を摺り寄せ、おしぼりを渡す摩美。
「あ、サンキュー」
笑顔で受け取る琉に愛里咲の胸がチクリと痛む。
─────が、
「ほら愛里咲、おしぼり」
摩美から渡されたおしぼりを、ポイッと隣の愛里咲に渡す琉。
唖然とする摩美の前に置かれたおしぼりを二つ取り、一つを飯村に投げ、もう一つで自分の手を拭いた。
「琉くんのそういう所好き! 栄都にも見習って欲しい‼︎ 」
すぐさま根岸がそう言うと、佐藤の腕を突ついた。
「……今のは琉だから許されるんだろ」
面白くなさそうに呟くと、佐藤は目の前のジョッキを飲み干した。
すかさず琉の隣に座る摩美。
飯村は愛里咲の横に座った。
「……6人掛けのテーブル席に、4対2で座るのおかしくねぇ?」
佐藤が摩美と飯村を交互に見るが、2人共隣に座る目的の人物に夢中で全く聞いていない。
「琉先輩、おしぼりどうぞ」
琉の腕に身体を摺り寄せ、おしぼりを渡す摩美。
「あ、サンキュー」
笑顔で受け取る琉に愛里咲の胸がチクリと痛む。
─────が、
「ほら愛里咲、おしぼり」
摩美から渡されたおしぼりを、ポイッと隣の愛里咲に渡す琉。
唖然とする摩美の前に置かれたおしぼりを二つ取り、一つを飯村に投げ、もう一つで自分の手を拭いた。
「琉くんのそういう所好き! 栄都にも見習って欲しい‼︎ 」
すぐさま根岸がそう言うと、佐藤の腕を突ついた。
「……今のは琉だから許されるんだろ」
面白くなさそうに呟くと、佐藤は目の前のジョッキを飲み干した。