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それぞれの後編
第7章 サディスティック・マリッジ〜第二章・春〜【二つ目の面倒事】
「愛里咲さんて、お酒強いんですか?」
メニューを見る愛里咲の顔の横に、飯村が顔を寄せる。
「え…あの…強くはないかな……」
(ちっ…近い……)
息が掛かりそうな程に飯村の顔が寄せられ、愛里咲はドキマギしながら後退り、琉の方に身を寄せた。
「愛里咲、結婚祝いに飲みに行った時、18杯飲んでたよね!」
その時を思い出し、根岸はゲラゲラと笑う。
それがキッカケで、根岸や松田と坂本と仲良くなれたのだから愛里咲にとっては勲章のようなものだ。
「あれ、結構必死だったんですよ」
「あの後連れて帰るのすげー大変だった」
わざとらしく頬を膨らめて見せる愛里咲を、琉はグッと抱き寄せ膝の上に抱いた。
「りゅっ…琉ちゃんっ⁈ 」
かなりの恥ずかしい状態に、顔を真っ赤にして慌てて離れようとする愛里咲。
そんな愛里咲をガッチリ抱き締めたまま、琉が飯村を見据えた。
「…狭いんだからさ、あんまくっつかないでくんない?」
そして、声を出さずに口だけ動かして、
俺のだから─────…
そう言った。
メニューを見る愛里咲の顔の横に、飯村が顔を寄せる。
「え…あの…強くはないかな……」
(ちっ…近い……)
息が掛かりそうな程に飯村の顔が寄せられ、愛里咲はドキマギしながら後退り、琉の方に身を寄せた。
「愛里咲、結婚祝いに飲みに行った時、18杯飲んでたよね!」
その時を思い出し、根岸はゲラゲラと笑う。
それがキッカケで、根岸や松田と坂本と仲良くなれたのだから愛里咲にとっては勲章のようなものだ。
「あれ、結構必死だったんですよ」
「あの後連れて帰るのすげー大変だった」
わざとらしく頬を膨らめて見せる愛里咲を、琉はグッと抱き寄せ膝の上に抱いた。
「りゅっ…琉ちゃんっ⁈ 」
かなりの恥ずかしい状態に、顔を真っ赤にして慌てて離れようとする愛里咲。
そんな愛里咲をガッチリ抱き締めたまま、琉が飯村を見据えた。
「…狭いんだからさ、あんまくっつかないでくんない?」
そして、声を出さずに口だけ動かして、
俺のだから─────…
そう言った。