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それぞれの後編
第7章 サディスティック・マリッジ〜第二章・春〜【二つ目の面倒事】
バタン
玄関のドアを閉めると共に、琉と愛里咲の口から大きなため息が零れた。
あの後、琉の部屋に行きたいと騒ぐ摩美を根岸が引き離し、愛里咲に2人きりで抜け出そうと声を掛ける飯村を佐藤が取り押さえ、琉と愛里咲はどうにか家へと帰ってきていた。
「お風呂沸かすね」
パンプスを脱ぎ、玄関を上がった愛里咲が先を歩く琉に声を掛ける。
「……シャワーでいい」
不機嫌な声でそう言うと、琉は愛里咲の腕を引き、バスルームへと連れて行った。
「えっと…一緒に入るの?」
愛里咲の問いに、睨むような視線を返す琉。
不機嫌さを露わにする琉の切れ長の目がスッと細められ、愛里咲はそれ以上の抵抗はやめておこうとため息を飲み込んだ。
愛里咲の服を乱暴に脱がせた琉は、自身の服もバサバサと脱ぎ捨てていく。
愛里咲の視界に琉のワイシャツが映り、昼間失くなってしまったあのワイシャツは今頃どんな扱いをされているのかとぼんやり考えていた。
玄関のドアを閉めると共に、琉と愛里咲の口から大きなため息が零れた。
あの後、琉の部屋に行きたいと騒ぐ摩美を根岸が引き離し、愛里咲に2人きりで抜け出そうと声を掛ける飯村を佐藤が取り押さえ、琉と愛里咲はどうにか家へと帰ってきていた。
「お風呂沸かすね」
パンプスを脱ぎ、玄関を上がった愛里咲が先を歩く琉に声を掛ける。
「……シャワーでいい」
不機嫌な声でそう言うと、琉は愛里咲の腕を引き、バスルームへと連れて行った。
「えっと…一緒に入るの?」
愛里咲の問いに、睨むような視線を返す琉。
不機嫌さを露わにする琉の切れ長の目がスッと細められ、愛里咲はそれ以上の抵抗はやめておこうとため息を飲み込んだ。
愛里咲の服を乱暴に脱がせた琉は、自身の服もバサバサと脱ぎ捨てていく。
愛里咲の視界に琉のワイシャツが映り、昼間失くなってしまったあのワイシャツは今頃どんな扱いをされているのかとぼんやり考えていた。