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それぞれの後編
第2章 身代わり妹〜第二章〜【変化】
確かに美優の母親は変わった。
凛に向ける笑顔は、病室で美姫に向けていたものに似ている。
でも、いつかのように凛と美姫を混同していない。
もしかしたら、美優の誕生日に間に合うかもしれない。
そう思うのに、事態はそう簡単には進まない。
「おまるーっ」
真っ白な紙に、大きく円を描き始める凛。
美優の誕生日まであと2ヶ月。
今日は凛と一緒に優太を連れて、美優の母親の元へと来ていた。
「凛、これ何?」
凛の隣で同じようにお絵描きしていた優太が、顔を上げ凛に聞く。
「ママのおたんじょうび」
言いながら、凛はグルグルとたくさんの円を描いていく。
「あ、ママのお誕生日プレゼント?」
優太が言えば、凛は大きく頷く。
俺の誕生日以来、凛は誕生日プレゼントと称してはお絵描きをしていた。
隣で聞いている美優の母親。
……美優の誕生日…思い出してくれたかな?
美優の似顔絵らしきものを楽しそうに描く優太と凛を、美優の母親は優しい笑顔で見ていた。
凛に向ける笑顔は、病室で美姫に向けていたものに似ている。
でも、いつかのように凛と美姫を混同していない。
もしかしたら、美優の誕生日に間に合うかもしれない。
そう思うのに、事態はそう簡単には進まない。
「おまるーっ」
真っ白な紙に、大きく円を描き始める凛。
美優の誕生日まであと2ヶ月。
今日は凛と一緒に優太を連れて、美優の母親の元へと来ていた。
「凛、これ何?」
凛の隣で同じようにお絵描きしていた優太が、顔を上げ凛に聞く。
「ママのおたんじょうび」
言いながら、凛はグルグルとたくさんの円を描いていく。
「あ、ママのお誕生日プレゼント?」
優太が言えば、凛は大きく頷く。
俺の誕生日以来、凛は誕生日プレゼントと称してはお絵描きをしていた。
隣で聞いている美優の母親。
……美優の誕生日…思い出してくれたかな?
美優の似顔絵らしきものを楽しそうに描く優太と凛を、美優の母親は優しい笑顔で見ていた。