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妻の過去 ~知りたい夫と知る男~
第1章 運命の引き合わせ
妻とセックスする時は、毎回妻の過去の男遍歴が気になります。
どんな男と、どんなセックスをしていたのか、
でも妻はなかなか答えてくれませんでした。
逆に言うと、それだけ隠したいということなのか。

「言う程のことなんてないよ。」

と妻は言いますが、それなら言っても良いんじゃないかと、
私はしつこく食い下がるものの
会社の人と付き合ってたことがある、
という事以外、妻は口を割らなかったのですが、
ある男から、妻の過去を知ることが叶いました。

私の勤める会社に中途採用された男が入社してきました。
川島という男です。
川島は私と妻より3つほど若い男でしたが、
実年齢よりも遥かに若く見えて、ハンサムな顔をしています。
人を惹き付けるような話し方とこの顔つきで、
これは女にモテるだろうというのはすぐ分かりました。

その川島が隣の部署に配属され、休憩中に話しかけてきたのです。

「あの…違ってたら失礼なんですが、小沢さんて、
奥様の旧姓はもしかして、前橋さん、ではないでしょうか?」
突然のことで驚きましたが、その通りでした。
「良く知ってるね。その通りだよ。妻と知り合い?」
「やっぱりそうでしたか。
前橋美奈さん、ですね。
以前居た会社の先輩で大変お世話になりました。」

もちろんまだ私とは知り合う前の話ですが、川島は妻がOLをしていた時代の後輩だったのです。

私はピンと来ました。
この男ならもしかして、妻の独身時代のことを知っているかもしれない。
当時会社の人と付き合っていたとだけ妻から聞いていたので、少しでも知っているとがあったら…

それくらいの気持ちでした。
 
ただそれが聞きたくて、仕事終わりに川島を飲みに誘いました。

生ビールで乾杯し、少しだけ世間話をした後、
私は切り出しました。

「実は僕は妻の過去のことをよく知らなくてね。
もし良かったらその当時のことを教えてくれないか?」
「奧さん、美奈さんのことですか。
実は僕も同じ部署だったわけではなく、それも
1~2年だけ被ってたくらいで、
その後、僕が地方に転勤になってしまったんで、
仕事の事以外は、あまり良く知らないんですよ。」
「…そうなのか。」
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