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黒薔薇学園の白い百合たち
第7章 女教頭先生、女に目覚める

朝の全校集会が終わった。

生徒たちは解放された喜びで
ふざけあったり
大きな声で笑い合いながら
各自が自分の教室へと帰って行く。

特に二年C組がひどい。
女子生徒は短いスカートが目立つし
男子生徒も腰パンというやつだろうか
下着を腰から見せてだらしないったらありゃしなかった。

それを担任の土方先生は叱りもしない。

いえ、それどころか
教育実習でやって来た日向由里に鼻の下を伸ばしている始末だ。

『一度、ガツンとお灸をすえなきゃいけないわね』

今の学園長が高齢で
そろそろ引退かという声が聞こえはじめていた。

もともと学園長は
自分の後釜にと、
別の高校で学年主任をしていた自分を引き抜いてくれたのだった。

次期学園長は自分なのだ

そういう自負が彼女を厳格にさせていた。

教頭の里中伊津美は
誰に頼まれた訳でもなく
この数日は夜の繁華街を補導目的で巡回するようにしていた。

自分が学園長を引き継いだとして
「あの学園は女教頭が学園長になってから
ずいぶんと偏差値が落ちた」
そう言われるのが何とも許せなかったのだ。

あるゲームセンターに差し掛かったとき
我が学園の制服を着た生徒に出くわした。

『あら、あの子…』

学園でA組の男の子だわ。
あの子はA組の中でもトップクラスの成績だった筈…
そんな成績優秀な子が
夜更けにゲームセンターだなんて!

井津美は、こっそりと彼の後ろをつけて歩いた。

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