この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
黒薔薇学園の白い百合たち
第17章 帰京

翌日…

土方夫妻は二人ならんで教壇に立って
朝のホームルームを開いていた。

「なにもかも、みんなのお陰だ!
改めて礼を言わせてもらう
すまなかった、ありがとう!!」

土方先生は生徒たちを前にして
深々と頭を下げた。
あ・うんの呼吸で私も夫の隣で生徒たちに頭を下げた。

「いよっ!ご両人!!
これぞまさしく夫婦としての共同作業ですね~」

成美が二人を茶化すと
クラスにドッと笑いが漏れた。

「ねえねえ、せっかくなんだから
新婚夫婦のキスを見たいと思わない?」

愛実がそう言うと
ついでとばかりにスマホを取り出して
キスシーンを写メしようと最前列まで飛び出してきてスマホを手に構えた。

「こ、こら!お前たち調子に乗るな!
キスなんてものはだな、
二人っきりになった時にするもんだ!」

生徒たちを叱りつけながらも
雅人ったら顔を真っ赤にしちゃってます。

「いいじゃん、いいじゃん!
キスを見せてくれたら授業も真面目に受けるからさあ」

「何を言ってるんだ!授業を真面目に受けるのは当然だろうが!!」

「私、キスしてもいいよ」

私の宣言に雅人は目を丸くしていた。

「だって…この子達がいなかったら
私たち、この場に立っていられなかったんですもの」

さすが、俺たちの由里ちゃんだぜ~!!

私の一言で教室は蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。

「キスするんならサッサと済ませてくださいね」

いつの間にかA組の河野先生もB組の西田先生もC組の教室を覗き込むようにして身を乗り出しています。

「騒がしすぎてこちらのホームルームに支障が出るんですよ」

ほら、サッサとキスしてこの子達を静かにさせてくださいよね
そんなことを言いながら
二人の先生もニヤニヤと笑っています。

「じ、じゃあ…ちょっとだけ…」

そう言って雅人は私にキスをしてくれた。
ちょっとだけと言いながら、
それはとても長いキスでした。
「もういいんじゃないの~?」と
生徒たちが「呆れてしまうよ」と囃し立てた。





/272ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ