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黒薔薇学園の白い百合たち
第9章 土方先生の実家にて

「ちゃんとエンゲージリングを
用意してくれてたのね」

「お袋が人間丸くなって穏やかな性格に変わっていたら、あの人の目の前でプロポーズをしてやろうと企んでいたんだけどね」

いやいや…親の前でプロポーズも変でしょ

私はくすり指の輝くリングを見つめながら

「あのね…プロポーズを受けてからこんなことを言うのもなんだけど…」

「えっ?あんまり嬉しくない?」

「ううん、違うの…
ほら、私まだ学生でしょ、だから
入籍は卒業してからでもいいかしら?」

「そんなことかい?
全然OKさ、婚約期間が長くても僕はへっちゃらさ」

「もうひとつ…
私さあ…先生になるのが夢だったから
結婚してからも教師として働きたいのよ」

「それも全然OKだよ
それに…僕の給与だけじゃやっていけないし…」

「ほんとにホント?
これ、夢じゃないわよね?」

彼が理解のある男でよかった…

「だけど…もう婚約者という立場なんだから
抱きたいときに抱かせてもらうよ」

そう言って私を抱き上げると
そのままベッドに押し倒された。

「あん…だからぁ、洋服がシワになっちゃうって」

「すぐに脱がしてやるよ」

土方先生の宣言どおりに
私はベッドの上であっという間に下着姿にされてしまいました。

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