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黒薔薇学園の白い百合たち
第4章 女子生徒の反乱
「先生、おはようございます!」
土方先生とのセックスシーンの画像を消去するという交換条件でベッドを共にした山下光(らいと)君が
明るく挨拶をしてきた。
「らいと君、おはよう」
挨拶を交わしたものの
昨日の事が不安になって
彼の腕を取って廊下の隅に押し込んで
「いい?昨日の事は絶対に誰にも言わないでね」と
釘を刺した。
「言う訳ないじゃん
俺だってバレたら停学とか処分されちまうしさ」
その言葉を聞いて
私はホッと胸を撫で下ろした。
「おいおい、朝から何をコソコソ話してんだ?」
「あ、土方…
別に…なんでもねえよ
それより、何だよその格好。
日向先生の気を引こうとしてるのか?」
図星だったのか
土方先生ったら、顔を赤くして
「ば、バカな事を言うな!」と一喝した。
昨日はポロシャツ姿だったのに
今日はキチンとワイシャツにネクタイを締めていた
「土方先生、ネクタイ、よくお似合いですわ」
そのように言ってあげると
「そ、そうですかぁ?」と
飛びっきりの笑顔を私に見せてくれた。
昨日、ライトくんを部屋に招き入れたことは
どうやらバレずに済みました。
おまけにライトくんも
授業をしっかりと受けてくれて
なんだかすべて丸く収まった感じです。