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私と彼の8日間
第12章 Ⅰ日目
(なんだこれは....)
目の前に照れながら立つ榊原梓を見て、僕は絶句した。
(ダサい。こんなにダサいものなのか?)
映画に行くつもりが、いつもの店に向かう羽目になった。
頑張ってついてきてるけど、正直僕の隣を歩くのは彼女が可哀相だと思う。
僕は自分が好きではないからナルシストではないけど、ある程度の顔は持ち合わせてるから。
(周りがみているのに気づかないのかな?)
そう思い思わず、
「今は僕の隣歩かないでくれる?」
そう言ってしまった。