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私と彼の8日間
第12章 Ⅰ日目
「もう連載は終わったからね。」

そういってニッコリ笑うと、優しく手を外した。

(それにもうキミはイヤだよ。)

心の中で思ってると、口を突き出し何やら僕に渡してきた。

「これ、お客様の荷物です。では私はこれで。」

そのままくるりと部屋を出て行こうとする彼女の手を掴み、引き寄せる。

そしてチュッとキスしてあげた。

それだけじゃ足りないようだったけど、僕はすぐ手を離し、手を振った。

彼女はドSな女だったから、苛めるのが好きな僕には大変だった。

だから途中でほかの男に丸投げして、専ら隣でビデオを回してたけど、彼女はMなフリをする僕が気に入っていたようだった。

不満気に部屋を出て行く彼女を見送り、渡された榊原梓の荷物を見た。

そして..

「本屋にでもいったのかな..?」
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