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私と彼の8日間
第12章 Ⅰ日目
すると、フニャッとしたように身体から力が抜けていくのがわかる。
熱に浮かされたようにぼうっと見つめられ、また身体が勝手に動き出していた。
「これだけで照れてんだ..これからが楽しみだね。」
そういうと..半開きになっている梓の唇に自身を重ねた。
チュッー
顔を離すと、目を開けたまま放心している。
笑いをこらえながら、じゃあまた明日、と言って僕は背を向けた。
「..え..あ、また..明日....」
後ろで小さく呟く声に振り返りそうになる。
しかし梓はそのまま家に入っていったようだ。