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私と彼の8日間
第13章 Ⅱ日目
映画館を出て、梓を待つ。
じっと冷静になろうと心を落ち着かせた。
すると梓が僕のそばにきて、赤い顔でうっとりと見あげた。
「はぁ....松田く..ん..何でぇ..?」
疼きが止まらないのか、内股をこすりつけ、僕の袖を掴んでもたれかかる。
(...どうして冷静にいられないんだ..!)
自分を叱りつけながら、そんな思いに気づかれないよう、ニコッと笑った。
「どうしたの?身体がしんどいの?」
「..へ..?松田くん..」
戸惑ったような声に、自分も限界なくせに僕は再び苛めたくなってきた。