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私と彼の8日間
第14章 Ⅲ日目
待ち合わせに来た梓は、会った時からテンションが高かった。
相当遊園地が好きなんだとわかる。
「子供だね、梓は。」
苦笑していうと、頬を膨らませながら僕を見た。
「だって、久しぶりなんだもん!前に来たときは虎狐....こ、こきって足くねっちゃったから!」
突然ごまかすように言う梓。
おそらく虎狐女のことを言おうとしたんだとわかった。
梓は嘘が下手だと知っていた。
けど何故、秘密にするのかわからない。
一応気づかないフリをして話を合わせた。
「ふ~ん、それは大変だったね。」
「う、うん!あ、着いたね!早くチケット買お~!」