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私と彼の8日間
第14章 Ⅲ日目
梓が僕の手を引いて、キョロキョロ見渡した。
そしてベンチを見つけて座るようにいわれ、僕はグタッと座りこんだ。
それを見て梓はだーっと走っていってしまった。
(あ、梓..どこに..)
体がしんどくて、気持ちが弱くなったのか、僕はふらふら見渡し梓を探した。
少しして走って帰ってきた彼女の手にはペットボトルが握られていた。
「ま、マサキくん..お茶買ってきたんだけど..」
そういって隣に座り、手渡された。
「....うん..ありがとう。」
素直に御礼をいうと、ふるふる首を振る。
僕は受け取り蓋を開けてゴクゴクと飲んだ。
「....はぁ..」
(ああ....)
体にお茶が広がっていくのがわかる。
「だ、大丈夫?」
梓がじっと覗き込んできた。