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私と彼の8日間
第14章 Ⅲ日目
じっとそのまま二人で寄り添う。
女と一緒にいて、心地良さを感じたことは今までなかった。
本来の目的を..僕は見失いかけていた。
体調が戻ると、散々連れまわされた。
それでもジェットコースターだけは避けてくれていた。
そんな彼女の楽しそうな顔を見るたび、何故か心が揺さぶられる。
僕は梓を自分だけのモノにしたいと強く思った。
そして同時に苛めてしまいたい程狂おしくなる。
それは自分の仕事としての本能なのか、自分自身の思いなのかわからない。
ただ、今目の前で笑う彼女の快感に飲まれる姿を早くみたかった。
梓は、ジェットコースターのほかに避けているものがある。
それは..
「だ、だだだだだだダメ!あれはダメ!」
お化け屋敷の前でぶんぶん首をふり、僕を止めようとする。
(やっぱりね。)
僕は小さくほくそ笑んだ。