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私と彼の8日間
第14章 Ⅲ日目
僕は何をしているんだろう、とふと思った。
親父の仕事のため?
僕の欲を満たすため?
梓と..いたいから?
じゃあ、梓は、何故僕を受け入れてくれてるんだろう?
考えると、急に不安感を抱いた。
小さな身体が壊れるくらい抱きしめたい。
それくらい、初めて感じる自分の心に、僕は怖くなっていた。
梓が知りたい。紙上の彼女じゃない本当の梓を。
その気持ちは言葉となって突いていた。
「なんで?」
「え?」
「何で嫌がらないの?」
「嫌がるって..?」
僕の言っている意味がわからないのか、本気で聞いているようだ。