この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と彼の8日間
第14章 Ⅲ日目

(すき..?)
「ずっと好きだったから、告白された時は嬉しかったんだぁ。だから、8日間だけでも嬉しいよ?」
その言葉に、僕は反応できなかった。
(ずっと好きだった?梓が僕を....?)
戸惑っていると、梓がチラッと外をみて、恥ずかしそうに言った。
「あ、ねぇ、私もお願いしていい?」
「え?」
「頂上着いたらキスしてほしいな。」
アトラクションのライトに青く照らされた梓の顔から、僕は目が離せなかった。
少しして頂上に来るのがわかる。
上目遣いに見つめる二つの瞳に吸い込まれるように、僕は目を閉じた梓に、ゆっくり唇を重ねた。

