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私と彼の8日間
第15章 Ⅳ日目

トイレを出て、考える。

今日は行き先を考えてなかった。

その時、隣での会話が聞こえてきた。

「今年まだ海いってない~」

「でも焼けるのヤだよね~」

(ふーん。海か。)

「今日はー海岸のほうにいこうか!」

僕はキョロキョロしている梓に言った。

気づかれていないか不安なんだろう。

「か、海岸?」

「夏だから。梓は海キライ?」

「キライじゃないけど..」

そういって目を泳がせる梓を引っ張り僕は駅に向かった。
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