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私と彼の8日間
第15章 Ⅳ日目
わざと息を吹きかけるように聞くと、小さく首を振る。
その姿に、余計苛めたくなる。
指でなぞると
「はぅん..」
と声が出る。
しかしあわてて唇を噛む彼女を見て、ムッとなった。
(声が聞きたい。)
我慢しながらも漏れてしまう声は格別だ。
「....喘げばいいのに..」
と、僕はわざとクリを指で押した。
「..っ..だ、だめだよ..そこはぁ..」
梓が両手を窓につく。
その姿に少し満足して、またチラッと後ろを見た。
男は本格的に鼻息を荒くしているようだ。
下を見ると少し突き出ている。
僕はそいつを横目に、ほんのり赤くなっている耳を甘噛みした。
「ひゃうっ..」