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私と彼の8日間
第17章 Ⅵ日目
全て話し終えると、悲しそうにすがるような目で僕を見上げた。
(引かないよ梓....僕は全て知ってた上で君を選んだ..それに嫌われるのは僕のほうだ。)
素直に吐露してくれた彼女の違って、自分が酷く穢らわしく感じた。
熱くなっていたモノはゆっくりと熱を失っていくのがわかる。
「梓は昨日何してた?」
「へっ?....えっと....虎狐女の頃の親友と....あ。」
(虎狐女の....?)
言いよどんだ梓を促すように見る。
「里....北村里..と遊んでた。」
「北村里?..どっかで..」
(聞いたことある名前だな....)
記憶を探っていると、梓が気まずそうに答えた。
「..ま、マサキ君と同じ..小学校だっていってたよ?」
(小学校....!?)