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私と彼の8日間
第17章 Ⅵ日目
しかし、
「ど、どこでこれを手に入れたのですか!?お知り合いですか!?」
「えっ?いや..あれ?梓ちゃん?」
的はずれなことを言い出した梓に、僕は吹いてしまった。
親父は訳が分からないようで、僕をちらちらみる。
「私、大ファンなんです!ああ..生原稿ですか?これは..」
うっとりと原稿を見る梓。
どんだけ天然なのかとツッコみたくなるほどおかしかった。
(そうだ..これが梓だ。)
何だか久しぶりに普段の梓を見たような気がして少し嬉しくなった。