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私と彼の8日間
第19章 私と彼のはじまり
「かえろっか。」
「うん!」
大学を出て、電車に乗ると、マサキ君が手をつないできた。
今でもやっぱりドキッとする。
マサキ君は当たり前のようにつないでるけど、私はもうそれだけで心臓がどきどきしちゃう。
(これが慣れってやつかな~?)
なんだか微妙な気持ちだけど、私をのぞきこんできたマサキ君のせいで、どうでもよくなった。
「あずさちゃ~ん!待ってたよ~」
マサキ君パパがぎゅうっと抱きついてきた。
「マサキ君パパこんにちは!」
「はううう~このさわり心地・・梓ちゃんは相変わらず・・」
言いかけたマサキ君パパが急に離れた。
というか、はがされた。
「おい。抱きつくなって言ってるだろ。」
マサキ君が低い声で言うと、
「・・ごめんなさい。」
と、しゅんとしてマサキ君パパが後ろに下がった。