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私と彼の8日間
第19章 私と彼のはじまり
「・・えと・・今日はどうしたんですか?」
私はなんとなく黒いオーラを感じて、明るくいった。
「・・ん?あ、ああ、今日もね~ほら!」
そういってまた仕事の顔に戻ったマサキ君パパがなにやら紙の束を持ってきた。
「最新作なんだけどね~!梓ちゃんに最初に読んでもらいたくて~!」
ニコニコというマサキ君パパから、私は苦笑いを押し隠して受け取った。
畳に正座して表紙を読む。
「官能対談~病院~・・・」
「今回は病院シリーズだよ~!」
私はゆっくりページを開いて読んでいった。
第一部を読み終えて顔を上げると、すぐ目の前にきらきらしたマサキ君パパの顔があった。
「どう!?」
「えっと・・・」
私は隣で携帯を触っているマサキ君を見た。
マサキ君が顔を上げ、意図を汲み取ったのかつぶやいた。
「・・・正直に言っていいよ。」
私はその言葉にうなづいて、マサキ君パパを見た。