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私と彼の8日間
第22章 私と彼と学園祭
「ちっ…まじかよ梓?こんな女たらし…」
「女捨てた男みたいな奴にいわれたくないね。」
「こんのやろ…」
ガッとこぶしを振り上げた里を急いでとめた。
「さ、里はどうしてここに!?」
「へっ…あ、そうだった。」
そういうと、すんなりこぶしをおろしてニコッと笑った。
「今日学園祭なんだろ?梓に会いに行こうと思って仲間と合流するんだ。」
「ええ!?な、何で知ってるの…」
(言ってないのにぃ~!)
「連絡網でまわってきた。」
「れ、連絡網?入ってないよ…?」
多少ショックを受けて言うと、ふはは、と笑った。
「当たり前だろ?梓のファンクラブだし。去年は盲腸で梓が学園祭にいけなかったことも知ってる。」
「そ、そんなことまで・・・」
確かに私は一年生のとき、盲腸で学園祭に出られなかったのだ。
だからミスキャンパスがあることも、変な慣わしがあることも知らなかった。
「ま、とりあえず、何人か連れて行くから楽しみにしとけよ!」
「えっと…ありがと…」
里の格好を見て、ちょっと苦笑いした。
(まさか全員ジャージでくるんじゃないよね…)