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私と彼の8日間
第22章 私と彼と学園祭
私が正直にうなずくと、萌ちゃんの目からぶわっと涙があふれた。

「ご、ごめっ…で、でも、私マサキ君がずっと好きで…榊原さんと付き合ってるの知ってたけど…ダンスくらいっていう軽い気持ちだったの…」

「…」

(ど、どうしよう泣かせちゃった~!!)

自分もこの状況に泣きたいくらいだったけど、慌ててハンカチを取り出して渡した。

「あ、あの、これ使っていいよ…?」

「…ふっ…ぐすっ…ありがど…」

マスカラが落ちかけているのを見て、悲しい気持ちも吹っ飛んだ。

(知らなかったんだもん…仕方ないよね…私も知らなかったし…きっとマサキ君もー)

「…し、仕方ないよ!知らなかったんだし…私も知らなくて…」

「…榊原さん…」

ふと萌ちゃんが顔をあげて私を見つめた。

「うん。仕方ない…」

自分に言い聞かせるようにしてうなずいた。

「…榊原さん優しいね。」

ニコッと微笑まれ、またキュンとなった。

「そっか…マサキ君にキスがあるって聞いたときびっくりしたけど…きっと榊原さんが優しい子だからoKしてくれたんだね!」

「…へ…?マサキ君しってたの…?」

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