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私と彼の8日間
第23章 私と彼とすれ違い
店の前を通るときチラッと見ると、マサキ君が必死に焼きそばを混ぜていた。
(…ヨシッ!見えた!充電かんりょーう!)
私はそう思って前を見た。
(マサキ君もがんばってるし、私もがんばらなきゃ!)
そのとき、名前が呼ぶ声がした。
すぐに振り返るとマサキ君がこちらを見ている。
小さく手を振ると、のどかちゃんが私の腕を引いた。
何かを言いかけて口を開いたマサキ君が人に隠れて見えなくなった。
「お姉ちゃん早くぅ~!」
「あはっごめんごめん!」
ニヤケながらのどかちゃんをみると、不思議そうな顔をしている。
「どうして笑ってるの~?」
「ふふっなんでもないよ~!」
マサキ君と目が合っただけで、私は幸せな気持ちになった。