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私と彼の8日間
第23章 私と彼とすれ違い
「私に相談もなかったし…しかもダンスなら許せるけど…キスするなんて!それもマサキ君から聞いたって萌ちゃん言ってたよ!?」
「そ、それは…」
何か言いかけてまたマサキ君は黙り込んだ。
「私が田所君と話してたら怒るくせに、どうしてマサキ君は萌ちゃんとチューできるの?記念?かわいいから?」
「何言って…」
「そうだよね!萌ちゃんかわいいし!私なんかつりあわないって影でみんなに笑われて…それでも我慢して…もしかしてまだ小説のために付き合ってくれてるの?!」
(違う…そんなこと言いたいんじゃ無いのに・・・)
「梓、落ち着いて…」
マサキくんが肩に触れようとして、私はそれを振り払った。
「チューでもエッチでも、何でもすればいいじゃん!私も…私だって田所君とチューするもん!」
興奮しすぎて意味不明なことを言ったけど、そのときの私は気づかなかった。
「梓!」
「もういい!マサキ君なんか大っきらい!!」
私は叫んで、その場から走って逃げた。
マサキ君は追いかけてこない。
お腹が痛いけど、涙が出そうでそれどころじゃなかった。