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私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
僕はぎゅっと握りこぶしを作った。

(梓…)

「…簡単な話しでしょ?私と付き合って…榊原梓と別れるだけ。それだけでアノ子もマサキ君も悩むことはなくなるじゃん。」

「…どうして僕と付き合いたいの?」

「かっこいいから。」

「…本当にそれだけ?」

「…理由はもうひとつ。分かるでしょ?…じゃあ私準備しなきゃ!」

そういうと前田萌は鼻歌を歌いながら先に歩いていった。

「くそっ…」

僕と前田萌がこんなことになったのは数日前ー



『ねーえ、マサキ君!』

(また来た…)

『なに?前田さん。』

一応クラスメイトに笑顔で対応すると、ふふっと笑った。

『榊原さんと付き合ってるってほんと?』

『そうだよ。』

『ふーん…どうして?』

『どうしてって…』

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