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私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
理解できずに返答に詰まっていると、衝撃的な一言が出た。

『だってどこがいいのかわかんないんだもん。元ヤンだし、暗いし・・・』

『…元ヤンってなんのこと?』

とぼけたフリをするとクスクス笑った。

『マサキ君知ってるんでしょー?』

『…知らない。』

『ふーん。じゃあ教えてあげる…』

にやっとすると話し出した。

『榊原梓はね。元虎狐女の番長しててね。私のお姉ちゃんをー』


(今更…梓は悪くないのに…それにあいつの目的はいったい…)

思い出しながらふと暗くなりかけた窓の外を見ると、梓と田所と…

「北村…里…」

(どうして…)

三人が門から出ようとしているのを見かけた。
急いで向かおうとするとスタッフに止められた。

「まつだくん!衣装を…」

「ご、ごめん!ちょっと急いでて…!ダンスまでには戻るから!」

「あ、ちょっと!」

引き止めるのもかまわず走って校舎を出た。
門の前に来て周りを見渡す。

(梓…梓どこだよ…)

きょろきょろしていると声が聞こえてきた。

(あれは北村里の声…公園のほうか…?)

僕はすぐに走って向かった。
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