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私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
そして私はー
目の前に男が三人くくりつけられて立っていた。
そばには元虎狐女のミサがたっていた。
「…あいつらだ。」
つぶやいた田所君の言葉に、里が頷くと近づいていった。
「おい。お前なんで梓を襲った?」
「…知らねえっつってんだろ?」
挑むように見上げる男に、里はいらいらしたように頭をつかんだ。
「ちっ…じゃあ…前田萌は?」
その名前にびくっと震えた。
「やっぱりな…ミサ。あいつ呼んだ?」
里がミサに聞くと、うなづいた。
「電話させた。もうくる。」
そのとき、後ろで声がした。
「あずさ!!」
「へ?」
私が振り向くとマサキ君が息を切らして走ってきた。
「ま、マサキ君!なんで…」
そのままぎゅっと抱きしめられお腹の傷が痛んだ。
(どうしてここに…)