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私と彼の8日間
第25章 私と彼とこれから
ニヤニヤしている私をチラッと見ると、意地悪く笑った。

「余裕だね。梓…」

「ふふっ…て、え?余裕?」

聞き返すと同時に、指を入れられた。

「あっ!」

そのまま舌でねっとりと絡めとられ、もう片方の手がT-シャツの中に入ってきて簡単に乳首を捕らえられた。

「…は…あっ…そんな…いっぱいだめ…」

下を見ると、二つの目と合う。
私の弱いところ的確に攻め立てながら舌を動かす。
上目遣いに私を見るマサキ君を見て、腰を揺らしながら、なんとなく田所君を思い出した。



入院し始めて、初めて田所君がお見舞いに来た帰り、私たちは二人で話した。

『松田、傷が大したことなくてよかった。」

『うん。すぐに目も冷めたし…』

私が言うと、足を止めた。

『…あいつ、ずっと榊原のこと守ってたんだな。』

『…』

私は恥ずかしくてちょっとうつむいた。
虎狐女のことはすべて田所君に話していた。

ちょうどあの日警官が通りかかったのも偶然ではなく、教室で廊下の話し声を聞いていたサークルの仲間が、帰ってこない二人を心配して、一応連絡していたみたいだった。
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