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私と彼の8日間
第26章 私と彼と…
「答えて、マサキ…」

じっと見つめるマサキ君ママに、マサキ君が勢い良くいった。

「当たり前だろ!?寂しくない奴なんていないだろ…」

マサキ君が言った瞬間、マサキ君ママがにやりとして、大きく手を上げた。
その手には…

「ぼ、ボイスレコーダ-…」

私がつぶやくと、マサキ君がえっ!?、と叫んだ。

「ふふふ…マサキもまだまだお母さん離れしてないのねえ~?」

にやにやしながらマサキ君ママが再生ボタンを押す。

『答えて、マサキ…』

『当たり前だろ!?寂しくない奴なんていないだろ…』

それを聞いて、マサキ君がほんのり赤くなった。

「な、何、録音してんだよ。笑い事じゃない…」

「マサキの恥ずかしい台詞、新しい兄弟にも聞かせなきゃねえ~?」

そういってにやにやとお腹に手をやるマサキ君ママをみて、マサキ君は動きが止まった。

「もしかして…マサキ君ママ…」

「あんた、こんど妹か弟できるから~」

「…は?」

マサキ君が目を見開く。

「ま、マサキ君!マサキ君ママのお腹に、赤ちゃんいるんだよ~~!!」

私が叫ぶと、

「…ええええ~~!!」

少し遅れてマサキ君の声は家中に響いた。
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