この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不条理な恋 理不尽な愛
第3章 2
本当は手放したくなかった。でも神様が一度決めたこと……
そして、この世に送り込むことが僕の生業だから仕方がない。
後ろ髪を引かれつつ、僕と過ごした短い大切な時間の記憶を消し、
カノジョをこの世に降ろした。
神様は自然の摂理に特別は認めてくださらなかった。
この世を生きて、こっちに戻ってきたら……
もう離さない。
僕はカノジョの魂をこの世に降ろす寸前、カノジョを僕の伴侶にしたいと申し出た。
僕ら神様の仕事をするものは、パートナーとして伴侶を自ら選ぶことが
一度だけ許されていた。だから僕はその権利を行使しようとした。
しかし、神様はいいとも悪いとも言われなかった。ただ
「お前がこれからどうするかで、カノジョとの事をどうするか決める……」
と意味ありげな事しか言わなかった。
つまり伴侶として選ばれるかはわからないという事。
それが決まっていれば、この一生くらいは我慢して待とうと思った。
でも、それが叶うかわからなくなった今、
どうしても、カノジョの運命を歪めることになっても、
彼女の人生に関わりたくなって……
その思いを秘めて、神様に懇願した。
今までの功績から特別に許された時間は、人間の時間にして2年。
定期的にカノジョの夢に現れ、用意周到に出会いを準備しながら、
僕はただひたすらその時を待った。
そして、この世に送り込むことが僕の生業だから仕方がない。
後ろ髪を引かれつつ、僕と過ごした短い大切な時間の記憶を消し、
カノジョをこの世に降ろした。
神様は自然の摂理に特別は認めてくださらなかった。
この世を生きて、こっちに戻ってきたら……
もう離さない。
僕はカノジョの魂をこの世に降ろす寸前、カノジョを僕の伴侶にしたいと申し出た。
僕ら神様の仕事をするものは、パートナーとして伴侶を自ら選ぶことが
一度だけ許されていた。だから僕はその権利を行使しようとした。
しかし、神様はいいとも悪いとも言われなかった。ただ
「お前がこれからどうするかで、カノジョとの事をどうするか決める……」
と意味ありげな事しか言わなかった。
つまり伴侶として選ばれるかはわからないという事。
それが決まっていれば、この一生くらいは我慢して待とうと思った。
でも、それが叶うかわからなくなった今、
どうしても、カノジョの運命を歪めることになっても、
彼女の人生に関わりたくなって……
その思いを秘めて、神様に懇願した。
今までの功績から特別に許された時間は、人間の時間にして2年。
定期的にカノジョの夢に現れ、用意周到に出会いを準備しながら、
僕はただひたすらその時を待った。