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不条理な恋 理不尽な愛
第2章 1
私達が出会ったのは大学2年の時。

それから私達は同じ年に大学を卒業した。

卒業後、出身地の地元で就職が決まった彼はアパートを引き払い帰郷した。

「落ち着いたら連絡するから」

という彼の言葉に何の疑いも持たず、しばしの別れをした。



その日の夜。

次に彼とはいつ会えるのだろう。

…夢で逢えたらいいのに。

そんなことを思いながら私はいつものように眠りにつく。 


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その翌日、私の元に1通の手紙が届く。

消印は昨日。封を開けるとそこには信じられない文字が並んでいた。




「僕は、元々この世界の住人ではない。

だから、もうこれ以上は君と一緒にいられない。

君の持つ恋心は不条理だ。

そして、僕の抱く君への愛は理不尽極まりない」


何が不条理なのか?

どこが理不尽なのか?




『「ごめんね、ほうちゃん」』


手紙を読んでいる私の頭の中に、あの甘い声が響く。

…なんで彼の声が聞こえるの?

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