この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不条理な恋 理不尽な愛
第2章 1
疑問に思ったところで目が覚めた。
時計に目をやると、朝の7時。嫌な予感がして、パニックになりそうな気持ちを抑え、
彼の実家の電話番号をメモしてくれたものを探す。
鞄を全てひっくり返し中身を掻き回した。メモされた小さな紙は財布の間から出てきた。
胸をなでおろして、今度は電話に向かう。ひとつひとつボタンを緊張しながら押した。
呼び出しが始まって…
3回コールの後、誰かが出た。
「もしもし?」
「もしもし朝早くにすみません。大井さんのお宅ですか?
眞人(まさと)さんは、眞人さんは昨日お帰りになられてますよね?」
「いえ、帰ってませんが…」
私の不安は的中した。昨日帰郷すると言って以来彼の消息はつかめなくなった。
…彼はその日を境に忽然と姿を消した。
彼がいなくなったことがわかったその日の昼過ぎ、郵便の配達のバイクの音を聞いて…
私はポストに走った。
その中には見たことのある封書が1通。
胸騒ぎを押さえながら自分の部屋に走って戻り、その手紙の封を乱暴に破った。
中には紙が一枚…
私は見覚えのあるその紙を震える手を何とか動かしながら開いた…
「僕は、元々この世界の住人で~
…あの声以外、同じことが起こった。
時計に目をやると、朝の7時。嫌な予感がして、パニックになりそうな気持ちを抑え、
彼の実家の電話番号をメモしてくれたものを探す。
鞄を全てひっくり返し中身を掻き回した。メモされた小さな紙は財布の間から出てきた。
胸をなでおろして、今度は電話に向かう。ひとつひとつボタンを緊張しながら押した。
呼び出しが始まって…
3回コールの後、誰かが出た。
「もしもし?」
「もしもし朝早くにすみません。大井さんのお宅ですか?
眞人(まさと)さんは、眞人さんは昨日お帰りになられてますよね?」
「いえ、帰ってませんが…」
私の不安は的中した。昨日帰郷すると言って以来彼の消息はつかめなくなった。
…彼はその日を境に忽然と姿を消した。
彼がいなくなったことがわかったその日の昼過ぎ、郵便の配達のバイクの音を聞いて…
私はポストに走った。
その中には見たことのある封書が1通。
胸騒ぎを押さえながら自分の部屋に走って戻り、その手紙の封を乱暴に破った。
中には紙が一枚…
私は見覚えのあるその紙を震える手を何とか動かしながら開いた…
「僕は、元々この世界の住人で~
…あの声以外、同じことが起こった。