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第14章 14・雪美が鳥籠から逃げる

店の中に入った葱は口を開いた・・

『雪美、逃げるなんて良い度胸だな？』

あ・・え・・・滝川様・・何で・・ここが・・・っ

｢くすくす・・残念でしたね。雪美？｣

カツカツ・・

萊が雪美の前に立ち、右手が乳首ピアスに触れた・・

｢このピアス、GPSなんですよ。だからどこに逃げても筒抜けですよ。それに、ここら辺は八緒巳組の縄張りですよ。｣

あ・・っああ・・・っいっいや・・よっ！

雪美が逃げようとした時、将紀が雪美の鳩尾に拳を当てた・・

そして雪美は気絶した・・

｢将紀・・雪美を縛りなさい。｣

〔りょーかいっ！萊兄さん！〕

将紀が雪美の服を剥いで縄で縛った・・

（店長。時間稼ぎご苦労だったな。その履歴書、破棄しとけ。）

葱、萊、榎琉、将紀は雪美を担いで八緒巳組に向けて車に乗り込み向かった。