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一生出られない鳥籠
第18章 18・瑞峰馨になってしまった瞬間
〈これで俺は奴隷兼女・・・か。〉

『入れ』

馨が部屋に入った瞬間、見たのは組長代理の若頭・・葱兄さん、その補佐・・萊兄さんがいた。

〔お帰り。将紀からお礼の電話あったよ。臨時補佐ご苦労。〕

〈兄さん、今日で滝川の姓は終わり・・ですが、俺に取って自慢の兄さんだよ。ありがとな。〉

『話は終わったか?終わったら隣に座れ』

〈はい。虎隆様〉

馨は虎隆と柚羽音の間に座った・・

虎隆は組員達を見据え、話した・・

『本日をもって滝川馨は瑞峰組若頭・・瑞峰虎隆及び柚羽音の物になる。従って滝川の姓は抹消され瑞峰馨とする。異論は無いな!』

はい!ございません。

『滝川組若頭・・滝川葱、次男の馨、貰います。』

〔瑞峰組若頭・・瑞峰虎隆に馨をお渡しする。よろしく頼む・・〕

そしていよいよ・・

『では、組員は下がれ。滝川組若頭、若頭補佐のみ残ってくれ』

組員全員いなくなり・・

『わりぃな。馨を貰って・・』

〔いいさ。馨、頑張れよ。〕

〈はい。〉

『さてと・・見届け人になって貰うよ。今から馨の体を作り替えさせて貰うよ。』

〔ああ。しかと見届けさせて貰う。〕
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