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一生出られない鳥籠
第18章 18・瑞峰馨になってしまった瞬間
その頃、葱、萊は・・

滝川組本家にいた。

『組長、馨を見届けて来た・・これ、指輪。』

「ご苦労・・これで馨は居なくなってしまったな・・」

『馨が俺を自慢の兄さんだって言われたよ。』

「そうか。ふぅー。これで契約は滞りなく終わったな。」

〔おやっさん、俺の弟の代わりに犠牲にさせて申し訳ございません。〕

「しかたあるまい。馨は将紀の代わりになるなら、進んで犠牲になると言われたからな・・」

〔そうですね。〕

「この指輪・・捨てれないな。」

『親父、その指輪・・俺が貰っていいか?俺の自慢の弟だったからな。』

「よかろう・・」

葱は父から弟が填めてた指輪を手に握りしめ、目を瞑った・・


こうして滝川馨は抹消された・・・
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