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一生出られない鳥籠
第21章 21・瑞峰馨となった後・・
すると馨がもぞもぞして・・・ゆっくりとつぶらな目を見開き・・柚羽音と虎隆を・・馨の主をしっかり捉え・・

あ・・・れ・・・?

「くす。さっきは可愛い声で啼いたね。」

〔柚羽音様・・虎隆様・・?〕

『くっく・・ようこそ・・瑞峰組に。』

馨は頭が覚醒し、思い出した・・

馨は右手の滝川組の指輪がなくなっていたのを目で捉え、右手から柚羽音と虎隆を見て・・

〔虎隆様、柚羽音様・・俺の体・・全てをお渡し致します。瑞峰馨として・・・生涯奴隷として・・よろしくお願い致します。〕

話した。

虎隆と柚羽音は馨の言葉を受け止め・・

『馨・・今日からこの屋敷から一歩も出ることを禁ずる。そして・・馨の全ての身体全体を柚羽音と俺が管理する。馨に害をなす輩は排除する・・・いいな?』

馨はベッドから下り・・虎隆と柚羽音に抱きつき・・

〔はい。わかりました。〕

としっかり答えた。

「馨・・将紀の代わりに犠牲を選ぶ馨は好きだよ。そして・・その背中に虎隆と俺の物の入れ墨を彫り、一生誓いなさい。」

馨は虎隆と柚羽音から離れ、虎隆と柚羽音の前に両手を差し出した・・

〔どうぞ、俺をここから逃げられなくし、虎隆様と柚羽音様のお側に・・〕

と答えた。
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