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一生出られない鳥籠
第21章 21・瑞峰馨となった後・・
虎隆と柚羽音が虎の間に入り、八尾巳組の若頭と将紀の面を見ながら座った・・

『用は何だ?』

「馨に会いたい。」

『残念だな。さっき馨に意思を確かめたら会わないそうだ。』

「そうか・・」

榎琉は虎隆を見据え、話した・・

「俺が将紀を取って申し訳ない。」

『謝罪、痛み入る。だが、馨が将紀の代わりに俺の物になったのだから水に流す。』

「ありがとうございます。」

『滝川組の若頭・・葱から聞いたと思うが、馨は滝川から瑞峰に姓を変えた。』

「そうですか・・・」

〔あの・・若頭、どうしても馨に会えないんですか?〕

『当たり前だ。俺と柚羽音は馨の意思を尊重するようにしてる。』

〔・・ッ そうですか。〕

(沖縄で挨拶した時に別れの言葉は済ませたはずたが?)

「馨には謝りきれない事だらけでしたから。会えないなら、伝言お願いできますか?」

『・・・聞こう。』

「馨、将紀の代わりに進んで奴隷になる事を決めてしまって、申し訳ない。これからは将紀だけを愛し、唯一無二として将紀と共に頑張っていく・・・とお伝え下さい。」

『わかった。伝えよう。』

「いきなり来て申し訳ない。失礼致します。」

榎琉と将紀は帰って行った・・
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