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一生出られない鳥籠
第22章 22・馨に害をなす輩の駆除
馨は胸に咲く蓮が彫られてゆくのを眺めていた・・

蓮の色は白とピンクと水色だった・・こんなのもいいなぁ。

柚羽音様と虎隆様から無限の愛をお与えくださるのが無償にうれしく思う・・

俺の使ってた携帯電話・・履歴は多分、柚羽音様と虎隆様がチェックなさり、裏SM店に書類を渡したんだろう・・。

これでいい・・・俺の首輪からは見えないチェーンが柚羽音様と虎隆様の手に握られ逃げれなくさせてくれる代わりにここで生き続けよう・・

蓮を彫り終えた頃に虎隆様と柚羽音様が牡丹の間に来て下さり、俺の胸に咲く蓮を見て微笑み、彫り師と話し終え、彫り師は帰って行った・・

『・・綺麗な蓮だな。』

〔はい。この綺麗な蓮を連ねるのは虎隆様と柚羽音様だけ・・でございます。〕

「うん。そうだね。・・・ああ、馨から貰った携帯電話の履歴は調べて大半の80近くは裏SM店に引き渡したからね。後は会わせないからね。」

馨は膝立ちし、柚羽音様と虎隆様が俺を見下された形で話した・・

〔俺には友達は必要ございません。それに・・この蓮に誓いました。これからこの先・・虎隆様と柚羽音様がこの首輪に繋がる紐で逃げないようにこの屋敷と言う名の檻の中で飼われ続けます・・〕

『いい子だ。馨・・後2年もすれば俺が組長に就任する。その前に・・わかるな?』

〔はい。虎隆様と柚羽音様の子供を孕ませる・・ですね。〕

『わかってるな。本当は2年後にしたかったが、今から孕ませる。』

〔はい。虎隆様・・俺を孕ませて下さい。そして生まれる子供の人生に口出しは致しません。すべて虎隆様にゆだねます。〕

『よし・・いい子だ。柚羽音・・』

「わかった。準備してくるから、虎隆の部屋に先に行ってて。地下で準備してから持ってく。」

柚羽音はそう言い地下に行った・・

『来い』

〔はい〕
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