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結乃13歳
第19章 家出
ピンポーン・ピンポーン
はーい。ちょっと待って下さ~い

「ガシャ」ドアを開けると
大きなキャスターバッグを持った結乃が立っていた・・

「結乃?どうした・・何かあったか?」
「グスン、グスン、グスン」
「せんせ・・うゎーーーーん」

結乃は泣きながら佐久間に倒れ込んだ。

「おいおい・・結乃、大丈夫か?」
「取り敢えず入れ」
「家で何かあったのか?」

佐久間は一通り、結乃から今までの経緯を聞いた。
父親が酔って寝ている間に荷物をまとめて逃げて来たらしい。

怒りが治まらなかった。

とは言うものの、このまま家出して来た結乃をかくまってしまうと、事情はどうあれ、結果的に誘拐になってしまう。
これには困った。

「せんせ・・ごめんなさい。迷惑だよね。」
「いいんだ。結乃は悪くない」
「取り敢えず今日はここに泊まって行け」
「これからの事は、明日考えよう」
「うん。ありがとう、せんせ」
「ヨシヨシ、もう大丈夫だ」

佐久間は結乃の頭を優しく撫でた。

「ほら、飲むか?」

佐久間はオレンジジュースを出した」

「ありがとう」

「ねぇ・・せんせ?」
「お風呂・・一緒に入る?」
「は??いや、いきなり何を言ってるんだ??」

「あっ!せんせ、顔赤くなってるよ~?」
「コラッ!またそうやって大人をからかうな!」

結乃は座ってる佐久間の後ろから抱きついて囁く

「ねぇ・ねぇ・ホントは見たいんでしょ?結乃の~は・だ・か」

「バ・バカな事を言うんじゃない」
「ウフッ!せんせい可愛い~」
「や、やめなさい」

「ザブーーーン」
「はぁーーーっ気持ちいい~」
「何かこうやってせんせいと一緒にお風呂入るのって不思議な感じだね」

「そだな。実に不思議だ」
「身体大丈夫か?どこか痛いとこはないか?」
「うん。大丈夫。せんせいに犯された時の方が痛かったかな~」
「ゴホッ!ゴホッ!・・ゴホッ!」
「いや・・今それを言うか・・」

「テヘッ!」

義理の父にレイプされて、本当なら精神的に病んでしまってもおかしくない状況。
それを俺に心配をかけないようにわざと明るく振る舞ってるように見える。

そんな13歳の結乃が、たまらなく愛おしい。
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