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欲しいんでしょ
第5章 ドウヤガイヤー
体育の時間、男子は足早に教室を出ていく。

急がないと体育教師の鬼塚に怒られるらしい。


「早苗ー、行くよ。」

「あっごめん、先行ってて!」

「そぉ?分かった、先行ってるね。」


あたしは教室で一人になった。


いつも騒がしい教室がしんと静まり返り、どこかもの悲しい雰囲気を漂わせる。


(卓の机…)


少し傷のある机を撫でる。

ふっと卓の笑顔を思い出した。


卓が笑うと、なぜか周りも輝いて見える。
卓が笑うと、あたしも嬉しくなる。


きっと卓を好きになる女の子達は、卓の笑顔にやられたんだと思う。


あたしははっとして卓の机の中を覗いた。

卓の黒い携帯が入っている。


あたしはそれを取りだし、画面をつけた。

(ロックナンバー)


四桁の数字を入力しないと開かないらしい。

あたしは卓の誕生日を入力した。


『エラー』



(えぇ!?これ以外思い付くもの無いよ!?)


あたしはしばらく頭を熱くさせて考えた。


「あ……」


1221


ロックが解除された。

「卓……。」


静かな教室でドキドキと心臓がなる。



「これ…あたしの誕生日、だよ。」



ドキドキする最中、後ろから近づいてくる影に

あたしは気付かなかった。
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