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欲しいんでしょ
第5章 ドウヤガイヤー
あたしは目と口を急に塞がれた。
「んん~~っ!!!?」
「何してんの」
あたしは低い声音に恐怖を抱き、声が出せなくなった。
怖い。怖い。
「何した?」
あたしの肩がびくりと震える。
ゆっくりと目と口から大きな手が離れていった。
後ろにいるのは卓だと分かっている。
でも振り向けない。
卓の怒りを背中で十分感じ取った。
「あ…の……」
卓はあたしの手にある携帯を取り上げ
机に乱暴にしまった。
(卓、怖い…)
そしてあたしの手をつかみ、床に押し倒した。
「た…んんっ」
荒々しく唇を奪われる。
「お前、今日は覚悟しろよ。」
卓は笑わなかった。