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欲しいんでしょ
第5章 ドウヤガイヤー
そんな笑顔、しないでよ…!
あたしは目に涙を浮かべる。
いつもの卓の笑顔が見たい。
「辛そうだね。」
卓は笑う。
うん、辛い
辛いよ
「取り敢えず今はここまで。でも今日の事、まだお仕置きは終わってないからな?」
そう言うと卓は乱れた服を直し、さっさと教室から出ていった。
あたしはしばらくぼーっとしていたが、やがてむくりと起き上がり保健室へと行った。
保健の先生は腫れた目については触れてこず、早退させてくれた。
家に帰り、声をあげて泣いた。
なぜ泣くのか、
自分でもよく分からなかった。